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https://www.jcr.co.jp/
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2 0 1 8年 2 月 6 日
株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
フィンランド北部電力
(証券コード:-)【変更】
外貨建長期発行体格付 AA- → A+ 格付の見通し 安定的
■格付事由
(1) フィンランドの事業法人や地方自治体が 1943 年に共同で設立した民間発電熱供給事業者。株主が当社を
通じて投資した水力・火力・原子力発電所から受領した電力・熱を、23 の株主に原価で提供している。
当社の事業は「マンカラ」と呼ばれるフィンランド独自の発電事業の共同投資型ビジネスモデルに基づき
運営されており、株主は受電の有無に関わらず、当社の債務弁済費用を含む発電所の建設・運営にかかる
固定費を出資比率に応じて支払うことが定款で義務付けられている。変動費については、各受電設備の変
動費を勘案の上、受電実績に応じて支払う必要がある。取締役の派遣に見られるように、株主による当社
へのコミットメントは引き続き強固である。また、JCR の推定では現在の発電コストは市場の平均価格を
下回るため、仮に株主による不払いが生じても、差し止めた電力を他の株主または市場に売却することで
費用の回収が可能と考えられる。JCRはこうしたビジネスモデルを格付に強く織り込んでいる。当社はフ
ィンランド産業電力(TVO)が建設している原子力発電所オルキルオト 3 号機(OL3)に 60%出資して
いるが、OL3 は商業運転開始が当初予定の 09年から大幅に遅れており、工期延長に伴う追加の費用負担
を巡ってTVOとターンキー・コントラクターのAREVA-Siemensコンソーシアムが係争中となっている。
(2) 17 年10月にOL3の商業運転開始見込みが18年末から19年 5月へ再度延期されることが公表された。
一方、財務が悪化しているAREVAでは17年末にOL3を除く原子力事業がフランス電力へ売却され、フ
ランスの原子力産業で再編が進められている。今般の運転開始延期は AREVA の事業再編の直接的な影響
によるものではないとみられるものの、スケジュールや予算を含む OL3 の進展について不透明さが増し
ている。このため JCR は今般、格付を 1ノッチ引き下げ、見通しを安定的とした。OL3 稼働の遅延や建
設費用の増加は発電コストの上昇につながり、発電電力の価格優位性低下によって費用の上振れを吸収す
る余力が縮小するほか、株主が当社から受電する経済的インセンティブを減ずる懸念がある。JCRは引き
続き、OL3 の完工や係争の進展、当社の発電電力の相対的な価格優位性、株主による支援状況などを注
視し、必要に応じて格付に反映していく。
(3) 当社は長期にわたり安定的に電力を供給してきた実績を有し、全国の電力消費量の 15%を発電する主力
の電力源として重要な役割を担っている。近年は北欧の電力市場価格の低迷と石化燃料価格の高騰を受け、
老朽化した高コストの火力発電所の廃炉・売却等を進めている。この結果、16 年の供給電力の電源別内
訳を見ると、原子力が66%、水力が16%を占め、火力の割合は18%まで低下した。原子力発電は全量、
59%出資するTVOのオルキルオト1号機・2号機(OL1・OL2、 当社の持分1,000MW)からの受領電力
が占める。OL1・OL2は18年に操業ライセンス期限が到来したのち20年の更新が想定されており、OL3
(当社の持分963MW相当)の運転開始後には、当社の原子力発電への依存度は一層高まる。
(4) ノルドプール市場における電力価格は足元でやや回復しているものの、依然低迷した状況が続いている。
電力の純輸入国であるフィンランドの市場価格は、国際送電線容量に制約がある中で引き続き北欧全体の
取引価格を上回っており、17 年の平均で 33 ユーロ/MWh となっている。当社の16 年の平均売電価格は
25 ユーロ/MWh 程度(JCR 推定値)と相対的に低いが、市場価格とのマージンは従前に比べ縮小してい
る。当社の平均発電コストは TVO か ら受電する原子力発電のコストに大きく影響される。このため 、
TVO が仲裁に完全に勝訴しない限り、OL3 稼働後には当社でも平均発電コストの大幅な上昇が避けられ
ない見通しである。
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https://www.jcr.co.jp/ ■格付対象
発行体:フィンランド北部電力(Pohjolan Voima Oyj)
【変更】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 A+ 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2018年2月1日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:増田 篤
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「電力」(2016年4月25日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) フィンランド北部電力(Pohjolan Voima Oyj)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCR の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCR が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・格付関係者が提供した監査済財務諸表
・格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
JCR は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NRSRO 登録状況
JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の4クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJCRのホームページ(https://www.jcr.co.jp/en/)に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■本件に関するお問い合わせ先